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◆インド西部大震災復興支援活動報告

★所感★
インド西部大地震災害復興活動
                     プロジェクトリーダー 谷口純平
 (国士舘大学2年)

 出発4ヶ月前の、初めての勉強会で「M (マグニチュード) 7.7、死者20,000人、重傷者20,717人、全壊家屋228,906戸。このデータは、約一年前に、インド西部で発生した大地震の悲惨なデータです。私たち56名は、この大地震の災害復興活動にインドに行きます」。そんな言葉で始まったインド隊。頭の中で想像するのは、過去の大きな地震が発生したときに放映されたテレビのシーンです。ただ、漠然と多くの方が亡くなっているという認識で成田を出発しました。
 現地に入るとバスの窓越しに見えたのは、風化しつつある瓦礫の山でした。ここには、消え去ることのない、大きな爪痕が残っていました。親や兄弟など、大切な人を突然亡くした人々がここにいる。ここには、悲しみ、痛み、絶望、拭いきれない過去がある。そんな村人達が、過去に大災害があったことなど感じさせない明るさで、私たちを迎えてくれました。「私たちのために、遠い日本から来てくれ、ありがとう」という彼らの、優しさと明るさが、なぜか悲しく、そして重く感じました。
 ある日、彼らに地震当日の話を、たずねたところ、初めてくらい顔をしていました。あきらかに話したくないと言う感じでした。その時、私は、「この人達は、過去を忘れるために今を生きているのだ」と言うことを感じました。なぜか関係がしっくりしなかったものは、単に言葉が通じないというだけではなく、村人たちの悲しみや苦しみを、少しでも和らげることができないかという、私達の勝手な「おせっかい」だったのかもしれません。私たちに出来ることは、復興作業を全力で行い、また日本で練習してきたバジャン(ヒンズー教の賛美歌)や「よさこいソーラン節」を一生懸命、歌い、踊ることだと実感しました。私たち日本人、特に私たち若者は、信仰心が薄いというよりも、信仰に対する偏見さえあるものもたくさんいます。そんな私たちが、瞑想をして素直な気持ちで祈る事が出来ました。それは、彼らに対して私たちに出来ることはわずかしか無いという現実と、信仰の持つ偉大な力に縋りたいという思いでした。「彼らの悲しみよ、空へ飛んでゆけ。遠く、高く」と心から祈りました。そして、日本で練習してきた出し物を村人に披露し、また、隊員一人一人が「思い」を込めて千羽鶴を折りプレゼントしました。
 彼らにとってこの1年は短かったのか。それとも長かったのか。しかし、彼らは日々、前を向いて幸せになるために戦っているのです。それは、過去を忘れるために・・・。
私たちは、彼らから、「希望を持って生きる」ということを学びました。また彼らの過去の涙を拭うことは私たちには出来ないことも理解しました。しかし、別れの日にお互いに流した涙は、過去の涙ではなく、明日につながる涙であったと確信しています。ダガラ村に来た。そして、共に生きた。私たちの活動は、私たちと彼らが共有した時間に、今回の災害復興活動の重要な意味があったと思っています。最後に、このインド隊にご協力いただきました、OB・OG先輩や賛助会員の方々、復興募金にご協力いただきました方々、そして日本においてバジャンやよさこいの指導してくださった方々、そして現地の料理を作ってくれた板長カナン、現地での調整をすべてお願いしたシャンタージ、そしてこの災害復興活動という機会をあたえてくださったアマチ。すべての人に感謝申し上げます。ありがとうございました。


写真中央旗下:谷口純平君





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